振動対策・免震・耐震・液状化対策の地盤及び構造技術コンサルティング
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平成22年度
   
4)ハウスメーカーのモデルハウス敷地の振動対策WIB工工事
①振動対策施工前の振動計測
平成22年6月4日(東京都)
振動対策のため,道路交通が頻繁な都内高速道路インターチェンジ付近に位置するモデルハウス敷地内の振動計測をして,振動性状を把握した.道路際の鉛直振動(振動加速度レベル)は70~75dB,水平2成分は道路直角方向では60~65dB,道路軸方向では55~60dBであった.一方、敷地内の鉛直成分は道路際より-10dB程度となるが、水平成分では道路軸方向、道路直角方向のいずれも道路際より大きい. 振動加速度応答の主要帯域は,6Hzから20Hzに分布していた.当該敷地では,建物の固有振動数が標準的に3.5~4~5Hzであるから共振現象はないが,建物増幅を5dBとみて、その程度の低減を地盤において図る必要があると結論した.

②WIB工の施工工事と性能確認検査
平成23年2月
振動対策WIB工を施工し,振動計測によりWIB工の性能確認検査をした.計測結果によると,鉛直振動は平均して2dB程度減振であるが,水平振動では5dBの減振が得られた.
施工会社:三井ホームテクノス㈱
 
(1)静岡市国道362号道路改修工事のうちの振動対策WIB工工事

①振動調査原因解析報文作成一式
平成22年4月
国道362号道路改修工事のための試験車走行によるフィールド計測調査のデータに基づいて(振動加速度レベル,振動レベル,1/3オクターブバンド周波数スペクトル),振動規制法で定義する生活環境における振動評価をとりまとめた.振動源、地盤における振動性状を定量的に把握して、沿線環境への振動影響の原因を的確に把握できる資料とした.

②振動対策WIB工法FEM解析・設計一式
平成22年5月
道路改修時にWIB工法による振動対策を実施した場合の沿線住家への振動影響を,コンピュータ・シミュレーションに基づいて予測した.走行車両の移動荷重による道路及びその周辺地盤内の振動伝播を,WIB工の概略設計をベースに2.5次元FEM解析を実施して評価した. 当該地盤に関しては、フィールド計測調査のデータより、表層厚の波動遮断振動数が起因して主に6Hz,10Hzの振動が伝わり易いことが把握されている.その特性を考慮した概略設計の解析結果をベースに詳細設計をした.減振効果予測を10dBとした.

③WIB工施工後の性能確認検査
平成23年2月
国道362号道路改修工事の道路交通振動対策にWIB工法が採用され施工された.施工後
同所においてWIB工法の減振性能の確認検査を実施した.この検査結果と施工前のフィールド計測調査のデータとの差を評価して,減振量を計量的に検討した.
②で示したとおり、当該振動対策工の減振量を10dB程度として性能設計した.性能確認検査の計測結果によると、官民境界点,敷地内の地盤の減振効果は鉛直方向20dB程度,2階では15dB程度で,それぞれ予測値を上回り,振動が1/5以下になった.水平方向は、道路方向、道路直角方向共に15dB~6 dB減振した.土砂を満載した10tトラックの試験走行車が法定速度の60km/hで走っても、40dB以下の振動加速度レベル,40dB以下の振動レベルであった. 3dB程度の減振量に留まる従来工法と比べて、WIB工法の振動対策はブレイクスルーを図るものであった.
施工会社:伊田テクノス㈱


   
(2)側壁型WIB工で機械振動を抑制
平成23年2月(大阪府和泉市)
宅地造成地で,隣地の織機工場から対象宅地へ伝播する振動を抑制した.設計諸元を決定するためWIB工施工前に振動計測を行って,振動波の特性を明確にした.その結果,鉛直成分の振動は,20Hz程度から高い振動帯域でよく伝わることが判明した.狭隘な場所に対応できる対策工として、振動遮断工は平行PC版と中詰めを高減衰材のタイヤ・シュレッドで行う側壁型WIB工を採用した.WIB工施工後に再度計測して、施工前後の計測値の比較により減振量を評価した.WIB工による減振効果は,宅地内の建物面積内で6dB以上,最高10dBの減振があり、設計時の予測値5dBを確保できた.
施工会社:大林道路㈱

   
  (3)スポーツ振動による医療機器の微振動計測と評価
平成22年10月15日(岡山市)
商業ビル3階で行われるエアロビックス運動に伴う床振動が起因して,同4階の歯科クリニックの医療機器(治療台、X線装置)が振動して医療行為に障害が生じた.その対策のために振動計測を実施した.同ビルには制振装置(AMD)が設置されているので3Hzの周波数は抑制されているが,建物床振動は3Hzを超えた周波数15Hz程度にあるので,3Hzを超えた帯域で増幅現象が見られる.
診療室内の床面は振動加速度振動レベル値で60dBを超えており,床に設置した医療機器は3~5Hzの低周波数帯域に共振現象が見られ,90dBにもなる.
振動性能評価曲線に基づいて振動の知覚度を評価した.
   
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