振動に対する苦情は,振動が振動規制法に定められた閾値内にあるのにも関わらず,毎年苦情件数が増加しています.その原因として,考えられる点を記します. ① 測定場所に関して:振動の測定場所は,道路の敷地の境界線とする(振動規制法第16条 備考) 実情:振動は人が生活する屋内で感じるものであり,敷地境界ではない. ② 振動方向に関して:振動の測定は,鉛直方向において行うものとする(振動規制法第16条 備考) 実情:敷地境界で水平方向であった振動が住居に入力されると鉛直振動に変化することや,屋内では水平方 向の振動も無視できないほど小さくない場合がある. ③ 建物増幅作用に関して:振動の測定場所は,道路の敷地の境界線とする(振動規制法第16条 備考) 実情:地表面(地盤)振動と家屋内の振動は家屋の構造,老朽度などにより大幅に変わるが,木造住宅の板の間 は地表面振動より5dB増加することもある. ★ 2.8Hz以下では水平振動の方が感じやすく,それより高い周波数では鉛直振動の方がよく感じる. 「振動規制法」についてはこちら
① 路面の凹凸(不陸)による車両通過時の振動伝播
② 軟弱地盤上の道路における車両通過時の繰り返し変形に起因する路床内での振動発生
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次表は,振動レベルと体感や建物の状況を表したものです.
★ 姿勢については,腰掛位が最も感じやすく,次いで立位,座位,横臥の順である. ★ 横臥位を除いて,女性の方が男性よりも振動を感じやすい ★ 方向位では,平行向き(前後振動)の方が直角方向(左右方向)より感じやすい. (「環境振動工学入門」理工図書,東京都環境局) 備考 ★ 同じ振動振幅でも継続時間が変わると,大きさの感覚は変化する. ★ 2~60Hzでは継続時間2秒以上で,連続振動と同じ大きさに感じる.
★地表面(地盤)と家屋: ① 地表振動と家屋内の振動の対応:家屋の構造,老朽度などにより大幅に変わる ② 床振動と地表面振動の差:木造住宅の統計的平均値として2~3dBであるが,希に5dB程度にまで なることもある. ★人の感知:振動感覚を直に感知する場合 ① 建具のきしみ,物の揺れなどにより,聴覚,視覚を介して振動を知る. ② 短期間の暴露で生理的な影響があらわれるのは90dB以上 ③ 振動を”煩わしい“という内容と“よく感じる“という内容は対応している. ★振動障害: ① 物的被害:壁の亀裂,建具の狂い,瓦のずれ ② 生理的影響:循環器系,自律神経系,内分泌系 ③ 心理的影響:不快感,わずらわしさ ④ 日常生活に及ぼす影響:圧迫感,睡眠 振動についてのさらに詳しい情報はこちら 減振率についてはこちら