振動対策

環境振動について

環境振動とは、道路交通振動、鉄道振動など、日常生活の中で発生する振動のことです。多様化する社会のなかで、様々な低減対策が求められています。環境振動には、以下のようなものがあります。

振動の種類 説明
道路交通振動 車両が道路を通過することにより発生する振動です。起伏やひび割れのある道路、また軟弱地盤上の道路などは振動が発生しやすくなります。
鉄道振動 列車の走行に伴い発生する振動です。鉄道沿線の建物が振動影響を受けることがあります。
工場振動 工場内の機械稼働等により発生する振動です。敷地内の事務所や近隣の建物が振動影響を受けることがあります。
建設作業振動 建物や道路等の建設作業中に発生する振動です。工事車両の走行や杭の打設作業などにより発生した振動が、近隣建物へ影響を及ぼすことがあります。
イヴェント振動 スポーツ施設やイベント施設などにおいて、観客の動作(縦ノリ行動)が原因で発生する振動です。大勢の観客が同時に同じ動作をすることで振動が発生し、近隣建物へ影響を及ぼすことがあります。
微振動 精密機器を扱う工場や施設、また医療施設などでは、1~10µm/s2程度の人体には影響しないような微小な振動が問題になるケースがあります。

上記に挙げた環境振動をWIB工法によって低減し、居住性能の向上を図ります。また、微振動もWIB工法によって除振して精密機器や医療機器等が正常に稼働する環境を確保し、生産性や作業効率の向上を図ります。

環境振動の評価について

※「嫌振機器」と呼ばれる振動を嫌う機器のことで、電子顕微鏡、医療検査機器、精密器具製作機械などを指します。
 障害振動が大きくなると、コンピューターの画面やレントゲン撮影に不具合が生じる場合もあります。